2023年7月半月講

イベント

今回は福生第七小学校の児童及び家族のみが対象です。


半月の夜、月といっしょに星空を見上げてみませんか。

7月26日(水)の18:00には、ほぼ真南、地平線からこぶし3個分少々の高さに半月が昇っています。西の空には太陽が顔を見せているため空はまだ明るい状態ですが、それでも月は白く見えるはずです。

19:00前には日が落ち、空はだんだんと暗くなってきます。西の空の低い位置に一番星が見えてきました。金星です。今頃がちょうど一番明るい時期で、-4.5等の絶対的な存在感を誇っています。そしてさらに時間が経つと西の水平線のすぐ上に水星が、そしてその左上には赤く光る火星が見えてきます。水星は太陽に近いため、なかなか見ることができませんが、これから8月10日にかけて高度が上がってきます。絶好の観測機会ですので、この機会にじっくりと見ることにしましょう。

空には一等星が見え始め、だんだん賑やかになってきました。東の空高くにはこと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブからなる「夏の大三角形」が見えてきます。北の空には北斗七星が、そしてその柄の曲線を延ばすとうしかい座のアークトゥルス、おとめ座のスピカに至る「春の大曲線」が描かれます。条件が良ければ、アンドロメダ座とペガスス座からなる「秋の大四辺形」も東の空に見えるかもしれません。

お月見というと満月が定番ですが、半月はクレーターを観察しやすく、満月とはまた違った表情を見せてくれます。望遠鏡を使った月の拡大映像もお楽しみください。

実施要項

日時

2023年7月26日(水) 17:00~20:00

  • 雨天の場合は観望会に替えて、体育館にてワークショップを行います。
場所

福生第七小学校

  • 最初に体育館にて講演を行います。体育館にお越しください。
  • 18:00以降は校庭にて観望会を行います。「受付」ののぼり旗を目印にしてください。
参加費

無料

参加申込

不要

実施
  • 主催: 福生第七小学校CS委員会
  • 企画・運営: まると
問い合せ先

まると

  • 電話番号: 042-848-2245
その他
  • 児童のみの参加はできません。大人の保護者の方も同伴してください。
  • 下足袋をお持ちください。
  • 感染症の拡大防止とイベント保険のため、受付にてお名前とご連絡先をいただきます。
  • 自家用車での来場はご遠慮ください。
  • 介助犬以外のペットを連れての来場はご遠慮ください。

プログラム

時刻内容場所
16:45開場・受付開始体育館
17:00月と星の講演会体育館
18:00観望会校庭
20:00終了 

※ 途中入退場自由

ポスター

※ ポスター(A3)のPDFファイルにリンクしています。

いただいた個人情報について

いただいた個人情報は下記の目的にのみ使用します。

  • 感染症拡大防止のため、自治体及び関係機関との連携
  • イベント保険業務

データシート

地点情報

出典: 地理院地図

地点名福生第七小学校
緯度35.7321°
経度139.3280°
高度110.6m

こよみ

福生第七小学校
日付: 2023年7月26日
出典: 国立天文台暦計算室 こよみの計算

事象時刻太陽方位[°]太陽高度[°]月方位[°]月高度[°]
日の出4:4364.6-1.3334.6-64.9
上弦7:0784.326.849.3-58.9
月の出12:21205.472.3107.1-0.3
月の南中17:50286.111.2179.938.5
日の入り18:55295.2-1.3199.036.1
常用薄明の終わり19:21299.2-6.0206.034.1
航海薄明の終わり19:56304.9-12.0214.830.4
天文薄明の終わり20:34311.7-18.1223.325.6
月の入り23:12349.4-34.2249.9-0.3

※ 常用薄明: 太陽高度が -6° の時刻。屋外での作業に支障がない程度の明るさ。
※ 航海薄明: 太陽高度が -12°の時刻。水平線が見える程度の明るさ。
※ 天文薄明: 太陽高度が -18°の時刻。天体観測に支障がない程度の明るさ。

月・惑星の高度と方位

福生第七小学校
日付: 2023年7月26日 時刻: 19:00
出典: 国立天文台暦計算室 こよみの計算

天体高度[°]方位[°]視半径[″]月齢等級
35.8200.4932.08.6 
水星12.4277.73.1 -0.1
金星9.5273.224.9 -4.5
火星20.2266.42.0 1.7

※ 惑星は地平線上の5惑星のみ表示。

コラム: 七夕の由来

ささのは さらさら♪

7月と言えば七夕ですね。福生では七夕まつりが行われ、街を七夕飾りが彩ります。
笹の葉に短冊をつるし、技能や学業の向上を願う伝統行事です。

漢字では「たなばた」を「七夕」の他に「棚機」「織女」と書きます(※1)。「棚機」は布を織るための織機のことですが、「たなばた」と読んだ場合に織機そのものを指す用例はなく(※2)、「棚機津女たなばたつめ」つまりはたを織る人の略とされています。初出は古く、古事記に収録されている歌謡に「おと多那婆多タナバタ」という一節があります。意味は、うら若い機織りはたおり女(※3)です。
「織女」を「たなばた」と読むのは、上記から来た当て字でしょう。

さて、中国には織女しょくじょが牛飼いと結婚するも、仕事を怠けた罰として天の川の両岸に離されるという伝説があります(※2)。しかし、7月7日の夜にだけ会うことが許されるというわけですね。この伝説が日本に渡ってくると、織姫・彦星の話になります。

さらに、奈良時代には宮中行事として中国伝来の「乞巧奠きこうでん」が7月7日に行われています(※3)。桃、梨、茄子などを供えて織女しょくじょ星(こと座のベガ)と牽牛けんぎゅう星(わし座のアルタイル)を祀るというものです。

まとめると、まず中国から織女しょくじょの伝説と乞巧奠きこうでんの行事が輸入され、それに棚機津女たなばたつめに関する信仰が習合して、現在の七夕行事につながっているというわけです(※5)。

ここまで「7月7日」と書いてきましたが、正確には旧暦の7月7日です。2023年は8月22日が旧暦7月7日に相当しまして、この日を「伝統的七夕」と呼んでいます。
旧暦の日付を単純に太陽暦に置き換えたのが一般的な七夕ですが、この日は梅雨真っ盛りですので星を見ることはほとんどできません。
そこで、太陽暦と旧暦はざっくり1ヶ月ずれることから、7月7日から1ヶ月遅らせた8月7日を七夕とする地方もあります。

参考文献

※1 日本国語大辞典 - たなばた
※2 全文全訳古語辞典 - たなばた
※3 古事記(岩波文庫, 校注 倉野憲司, 1998年 第60刷)
※4 日本大百科全書 - 七夕
※5 国史大辞典 - 七夕

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